噛めることの重要性【予防編】2019年5月
歯科植田淳二

むし歯と歯周病の予防で重要なのは、生活習慣の改善歯垢(プラーク)・歯石の除去です。

【生活習慣の改善】
むし歯予防
のための生活習慣の改善点は、食生活の改善が重要になります。
※詳細は噛めることの重要性【むし歯編】をご参考ください。

歯周病予防のための生活習慣の改善点は、喫煙、食生活、飲酒、運動(肥満予防)などに気をつけることです。
※詳細は噛めることの重要性【歯周病編】をご参考ください。

生活習慣の改善は、個人で方法・内容が異なりますので、歯科医師に相談ください。

【歯垢・歯石の除去】
歯垢は歯磨きなどで除去することができますが、歯石除去はクリニック専用の器具での治療が必要となります。歯石除去治療は徹底的に歯石を除去することが重要となります。詳細な治療内容は歯周病の検診結果や歯石の量・付着している箇所によって異なります。
歯石除去に関しても個人で治療内容が異なるため、歯科医師にご相談ください。

一般的な歯垢の除去方法とメインテナンス

【歯垢の除去方法】
歯垢は歯磨きの磨き残しが原因になります。
<磨き残しが多い所>
上の歯の奥歯の頬側   上下の奥歯の後ろ側   上下の奥歯の噛む面
下の前歯の裏側       歯と歯茎の境目     歯と歯の間
これらの磨き残しが多いところに注意し、図1のように歯ブラシを当てて歯磨きをしましょう。

<歯磨きの際の注意点>
歯ブラシを歯に当てる力は200グラムぐらい(毛先が広がらない程度)で、力を入れすぎないようにして下さい。力を入れすぎることで、歯や歯茎を傷付けてしまいます。
※ためしに、体重計で200グラムはどれくらいの力なのか計測してみましょう。計測することで力加減が分かりやすく、自分が思っている以上に弱い力と感じるでしょう。

磨く際は歯ブラシを小刻みに動かし、1本1本磨くことを意識しましょう。

歯ブラシの持ち方は、握るように持つのではなく、ペンを持つようにしましょう。歯や歯茎に無理な力がかかりません。

これらに注意して歯磨きをするとともに、口の中の状態によっては、フロス(糸ようじ)やワンタフトブラシ、歯間ブラシ、電動歯ブラシなど、その他の清掃具も併用して歯垢を除去しましょう。

歯ブラシ以外の清掃具の選択や使用方法は、歯科医師や歯科衛生士と相談し、清潔でより良い口の中の環境を保てるようにしましょう。

【メインテナンス】

「むし歯」「歯周病」に罹患し治療を行っても、ケアを怠ると再発してしまいます。また、きちんとケアを行っていても、歯垢・歯石は多少なりとも付着してしまいます。きちんとケアができているのかをチェックするために、定期的に通院し、取り残した歯垢・歯石の除去を行い、メインテナンスすることをおすすめします。メインテナンス通院することで、早期発見・早期治療も行えるようになり、口の中を健康に保つことができます。

日本では、メインテナンスに通院している方が10%未満といわれており、他の先進諸国と比べても自身の口の中に興味のある方が少ない状況です。定期的にメインテナンスに通院する事により、健康な歯の数が多くなり、万が一、治療が必要になった場合でも、治療にかかる期間や治療費が少なく済むことが分かっています。

現在は症状がない場合でも、むし歯・歯周病が進行している可能性もあるため、一度歯科検診を受診しましょう。

       お口の中を健康に保つ=全身の健康につながる
     全身の健康のために、定期歯科検診を受診しましょう!

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