
「歯ブラシだけではなく、フロスや歯間ブラシも使った方がいい」と聞いたことはありませんか?
どう使い分ければいいのか、どのタイミングで使えばいいのかと迷っている方も多いのではないでしょうか。また、この二つを混同している方も時々見かけます。
フロスと歯間ブラシはどちらも歯ブラシでは届かない歯の間の汚れを清掃するための道具ですがそれぞれ特徴があります。
今回はその特徴と使い分け、そして使い方のコツをご紹介します。

フロスは細い糸です。歯と歯が接触している面の汚れをこすり落とすようにして使います。
鏡で位置を確認しながら歯と歯の間にノコギリを引くように前後に動かしながらゆっくりと入れていきます。前後の歯に沿わせて、上下に汚れをこそぎ落すイメージで3~5回程度動かしてください。
次の歯に移るときには少しずつ糸をずらして常に清潔な新しい面を使いましょう。
長い糸を自分で切って使うタイプと、短い糸がホルダーにセットされているタイプがあります。ホルダータイプは簡単に使えるので、初めての方やお子さんにおすすめです。慣れてきたら清掃効果の高い糸巻き式に挑戦してみましょう。

歯間ブラシは先端が名前の通りブラシのような形をしています。
歯と歯の間の隙間に差し込んで歯と歯肉の境目の汚れをブラシでかき出すようにして清掃します。
抵抗なく入る隙間にそっと入れ、前後の歯の付け根(歯肉との境目)に軽くブラシを押し当てて、小刻みに動かして汚れを取り除きます。歯間に入れる時は、上の歯では斜め下、下の歯では斜め上に向けて優しく入れてください。
一番大事なことは、隙間に合ったサイズの歯間ブラシを使うことです。
サイズがたくさんありますので、自分でサイズが選べない、ちょうどいいか心配、という方は歯科医院で確認してもらいましょう。

子供で歯間ブラシが必要なケースはまれです。仕上げ磨きの時、毎日忘れずにフロスも使ってください。3歳ごろまでは上の前歯の間、3歳ごろからは奥歯の間がむし歯になりやすい部位です。6歳臼歯(第一大臼歯・前から6番目の大きいおとなの歯)が生えた後は、乳歯と6歳臼歯の間もしっかりフロスを通してください。
成人の方はフロスと歯間ブラシの両方を、お口の中の場所によって使い分けるのが一番効果的です。
全体にフロスを通してから、隙間が大きいところに歯間ブラシを使いましょう。

歯みがきをしているつもりなのに歯石がたまりやすい、むし歯になる、口臭が気になる、という方はぜひフロスや歯間ブラシを毎日の口腔ケアに取り入れてください。

アメリカではフロスの重要性が一般に広く浸透しており、「毎日使うのが当たり前」となっています。映画でもフロスをしているシーンが出てくることがあります。1997年にアメリカ歯周病学会が「FLOSS OR DIE(フロスをしますか、それとも死にますか?)」という歯周病予防のためのスローガンを発表しているほどで、歯周病と全身疾患(糖尿病、動脈硬化、誤嚥性肺炎など)との関連も指摘されています。
