不正性器出血の原因と受診の目安2026年3月
婦人科高 英

不正性器出血とは、月経期以外にみられる性器出血、または月経期間中であっても出血量や持続期間が通常と異なる状態を指します。

婦人科領域で比較的よく見られる症状ですが、原因は多岐にわたり、重大な疾患の症状として現れる場合もあります。


以下の症状を伴う場合は、速やかに医療機関(救急)を受診してください。

・ 激しい腹痛や骨盤痛
・ 多量の出血(1時間に1枚のナプキンがいっぱいになる、大きな血の塊が出る)
・ めまい、失神、顔面蒼白、動悸(ショックの前兆の可能性)
・ 妊娠の可能性がある、または妊娠中(異所性妊娠などのリスク)


緊急性を伴わない場合でも、原因はさまざまであり、年齢や体の状態によって異なります。

① 妊娠関連(生殖可能年齢)
・ 着床出血
・ 切迫流産
・ 異所性妊娠(注意が必要)
・ 胞状奇胎

② 器質的病変
・子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮腺筋症
・子宮頸部病変:重症頸管炎、頸部ポリープ、子宮頸部異形成(CIN)、子宮頸がん
 ※ 性交後の出血(接触性出血)が特徴的
・子宮内膜増殖症、子宮内膜がん
    ※ 特に更年期・閉経後に多い

③ 機能的要因
・排卵期出血:月経と月経の間に1〜3日程度起こる少量の出血(褐色おりもの)
・ホルモンバランスの乱れ:ストレス、睡眠不足、急激な体重変化など、思春期や更年期にみられる卵巣機能の不安定
・甲状腺機能異常、高プロラクチン血症などの内分泌疾患

④ その他
・子宮内避妊具(IUD)の位置異常
・ 経口避妊薬の服用忘れによる不正出血
・外傷、性交渉による損傷


不正出血がみられた場合は、原因を特定するために、専門家による問診・内診・超音波検査・血液検査などを行います。症状が軽度でも自己判断せず、早めに婦人科を受診しましょう。

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