痛みの少ないジオン注による内痔核硬化療法2015年5月
外科医師松村 雅方

ジオン注による内痔核硬化療法(ALTA療法)が当クリニックでも実施できるようになりました。ジオン注とは、脱出を伴う内痔核(排便時に出てくる、あるいは普段から出たままになっているようないぼ痔)に対して、注射による治療を可能にしたものです。痔に流れ込む血液の量を減らし、痔を硬くして粘膜に癒着・固定させます。痔核を切り取る手術と違って、痔核の痛みを感じない部分に注射するので「傷口が痛む」ということはありません。

外来処置室にて日帰りで

肛門周囲への局所麻酔を行い、ジオン注をひとつの痔核に対して薬液を十分に浸透させるため4か所に分割して投与(四段階注射法)します。投与後しばらく点滴を続け安静にする必要があります。

排便・入浴は翌日から可能、数日間は安静必要

早期に仕事復帰も可能ですが、好ましくない作用が起きることもありますので、定期的に通院していただきます。
ジオン注はそもそも中国の消痔霊という注射液で、日本では2005年に登場しました。当初より私もジオン注に携わってまいりました。この10年の診療経験をいかし、ここ上海で日本と同等の治療をおこなっていきたいと考えております。
内痔核は男性でも女性でも、肛門疾患のなかで最も頻度の高いものです。出血や違和感、疼痛などのおしりの症状が気になる方は、お気軽に当クリニックを受診しご相談ください。

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